麻雀は中国から伝わってきましたが、現在のリーチ麻雀は日本で生み出されたものだってご存知ですか?
■リーチ
立直と書き、英語のリーチ(reach)とは別物です。
中国の東北部(昔の満州)のローカルルールで、第1打牌で聴牌を宣言することが行われていました。日本でいうダブルリーチに相当します。1940年頃、満州に駐在していた日本人が第1打牌による聴牌宣言ではなく、途中での聴牌宣言に変えました。
このゲーム途中での聴牌宣言が、終戦後にリーチという名称でアッという間に日本全土に普及しました。
1953年に日本麻雀連盟の天野大三氏が現在のリーチ麻雀の原型となるルールを提唱し、成文化したものを「報知ルール」と呼び、現在のリーチ麻雀の元になりました。
■ドラ
リーチとともに日本の麻雀を特徴づけるドラは、英語で三元牌を意味するドラゴン(dragon)が由来とされています。
■七対子(チートイツ)
明治の末期にアメリカ人によって考案されて日本に伝わってきた役です。ポーカーのツーペアが由来という説もあります。
■緑一色(リューイーソー)
元の中国ルールや日本ルールにはなかった役ですが、アメリカ西海岸で考案されて日本に逆輸入されました。All Greenをそのまま中国語に翻訳した名前から来ています。
プロ団体やアマチュアでも基本日本式麻雀が採用されています。アメリカから逆輸入された役など色々混ざり合って現在の麻雀ルールに落ち着いたんですね。ちなみにオンライン麻雀ゲームなどもすべて日本式。リーチやドラがあることでスリリングな対局ができるわけなんです。
日本麻雀特有の役の由来